エロ漫画家と鼻中隔湾曲症
鼻で息ができない!
苦しい、寝れない、息できない。
そんなこんなで10年の時が流れ・・・。
遂に手術に踏み切りました!
鼻の軟骨を削り取って大丈夫なの?
鼻が陥没しないの?
手術ってお高いんじゃないの?
ナースは本当に天使なの?
この雑記では、軽い気持ちで入院し後悔した
エロ漫画家の苦悩をまとめてみました。
「鼻中隔湾曲症」のレポート記事は
探せばたくさんあるのですが、
エロ漫画家が語っているからこそ逆に信用できるという人も
いるんじゃないかなと思いこの記事を上げることにしました。
なんらエロ要素はありませんので
真面目に鼻呼吸ができなくて悩んでいる方。
もしくは紅唯まとが苦しむ様を見て
ニヤニヤしたいというドSな方に読んでいただければと思います。
〖続きを読む〗で一週間分のレポートが展開されます。
読まれない方には最後に一言・・・
地獄やったで。
【鼻中隔湾曲症とは】
鼻の両穴を仕切っている軟骨が
片側に大きく湾曲した状態を言います。
呼吸に使える穴がほぼひとつになります。
そのため片側の穴に負担がかかり、粘膜が腫れます。
これは【肥厚性鼻炎】と言います。
鼻中隔湾曲症の合併症のひとつですね。
【症状】
鼻の機能は体感20%ほどになっていました。
右の穴は閉塞して常時空気を通さず
左の穴も粘膜が腫れて息苦しい。
睡眠のために横になると粘膜が鼻を完全に塞ぎます。
市販の点鼻薬を使えば一時的には楽になりますが
副作用があり、鼻づまりはさらに深刻になってしまいます。
また作業中にも鼻が塞がり集中力を失います。
仕事にも趣味にも完全に打ち込むことができない
無呼吸状態になりやすいです。
【決心】
心を決めるまで時間がかかりましたが
自分の人生を長い目でみたとき、この状態は解消すべきと結論し
病院の門をたたきました。
半年間は粘膜の腫れを抑える薬を貰い様子を見ていましたが
僅かな改善しかなく、薬代も決して安くありませんでした。
なので先生にお願いし手術を受けさせていただくことにしました。
【慢心】
手術は全身麻酔で行う事にしました。
寝ている間に全部終わってしまうので、
目覚めた時には鼻呼吸が出来てあたりまえの自分に生まれ変わり
爽快な日常が待っているんだ~~~\(^o^)/
・・・などという舐めきった予想をしていましたが
現実は非情でした。
【装備品】
☆限度額認定証
☆給付金申請書
◎ノートPC
◎マスク
◎鼻セレブ
◎スマホ
◎アイマスク
◎インナーイヤホン
○コップ
○箸
○パジャマ
○タオル
○はみがき
○リンスINシャンプー
【入院一日目】
初めての入院生活スタートです!
入院期間は一週間。
四人部屋で過ごす事になりますが
5階の窓際ということで見晴らしは良いです。
ベッドに腰掛けると次々と先生が現れ質問されていきます。
「タバコは吸いますか?」「手術の経験は?」「アレルギーは?」などなど
全ての質問に対して「問題ありません」と答えられる自分は
これまで本当に恵まれた身体で生きてきたのだなと痛感します。
それと共に、これからついに手術を受けてしまうんだなと思うと
なぜか僅かばかり罪悪感を感じてしまいました。
けれど、この手術は今後の自分にとってとても重要な物。
「集中力の向上」、「睡眠障害の解消」という二大テーマがあるのですから
こんなところで立ち止まるわけにはいきません。
いくつかの書類にサインをし
ようやく一人になると今度は夕食が運ばれてきました。
見た目は質素な物でしたが、味はしっかりしていて美味しかったです。
なお、まともな食事はこれが最後でした。
【入院二日目】
午前0時から食べるのも飲むのも完全禁止。
手術に向けて胃をカラッポにします。
そんなに食べる方ではないのでそれほど苦ではありません。
今朝はまず全身麻酔のための点滴を取り付けます・・・が。
これがものすごく痛い・・。
全身麻酔用の針というのは太いので刺した瞬間から痛みが強く、
「いたーっ」と声を上げると同時に
「ぐ~っ」と絶食中の腹が鳴りました。
しかしこの針は手術が終われば細い物と交換できますし
手術中は全身麻酔で痛みも感じないですから。
一時の我慢ですね。
手術室に運ばれると数人の先生が同時進行で
手足を固定したりセンサーを付けたり。
そして「麻酔入れますねーちょっと痛いですよー」と言われると
点滴針がズキンと痛み出すと同時に意識が数秒で消えていきました。
目が覚めると・・・といっても朦朧としたままですが
手術室で先生たちが何かしら話しかけてきます。
「眠いの?眠いの?」と何度も聞かれます。
そりゃ眠いに決まってんでしょと思いつつ
「・・あい、ねむれつ・・・」
みたいな返事をした気がします。
今思えば、上手い質問ですよね。
麻酔効いてるんだから眠いに決まってんだろ!
という苛立ちからつい返事をしてしまいます。
そして口から何か取り出された気がしますが
ほとんど記憶にありませんが
あれは呼吸用の管だったのでしょう。
全身麻酔で眠ると自分で呼吸ができませんからね。
病室までベッドのまま運ばれます。
だんだん意識がはっきりしてくると
喉が渇いて仕方がない事に気がつき苦しくなりました。
しかし術後三時間は何かを飲むのは禁止と言われ
ここから渇き地獄がはじまります。
軽く湿った布で口の中を拭いてはくれるのですが
なにせ絶食から12時間以上経っている上に
手術にも3時間掛かっていました。
口の中はカラカラを通り越してカサカサ・・。
でも水は飲めずに水気を絞った布で拭かれるだけ。
この時間は本当に辛かったです。
ようやく時間がきて、水が飲めるようになると
水がおいしい・・・とはならず、飲むと気持ち悪さがありましたね。
やはり止められるのには理由があるのです。
これで一休みかと思ったら今度は点滴の針が痛い。
まだ手術用の大きな針を刺したままだったので
細い針に変えてもらいました。
しかし・・大きい針を抜く時も痛ければ
細い針を刺される時も痛い。
自分は血管が細いので上手く針を刺すのが難しいようです。
でも大きい針に比べればかなりマシな痛みになりました。
翌日の夕方には点滴自体を外せると聞いたのでひたすら我慢です。
次に股間からとんでもない違和感があったので布団をめくると
尿道にカテーテルが差さっていました。
先生がすぐに抜いてくれるのですが
ずるずる抜かれるとツーンとした痛みがありました。
尿意もあったのですぐにトイレで排尿もしましたが
これまたツーンと痛い。
辛い事の連続です。
これでようやく一段落か・・・なんて休まる事はありません。
これからが本番です。
「鼻呼吸」が「封印」されている事にじょじょに意識が行き始めます。
息苦しい・・・でもどうしようもない。
頭がどんどんパニック状態になっていきます。
酸素値を計測してもらうと正常なのですが
やはり生物としての本能なのでしょうね
「鼻呼吸ができてないぞ!なんとかしろ!!」と
身体も脳も訴えてきます。ひたすら自分を追い込んできます。
しかし鼻の中には太巻きガーゼがダブルで詰まっており
何をどうしようと鼻呼吸なんてできません。
ここからが・・・本当の地獄だ。
「鼻呼吸ができない・・」と意識するだけで苦しさが跳ね上がるので
どうにか気を紛らわす事に徹します。
院内を点滴を引きずりながらうろちょろし
何度もお茶を汲みに出歩き
何かを買うわけでもなく院内のコンビニに出入りする。
せめて病室にwifiがあれば気休めにスマホで映画でも見れたのですが
wifiはコンビニの時間制限のあるものだけでした。
病室には有料のテレビも着いてはいるのですが
昨今の魅力が低下したテレビを見たところで気が紛れることはないので
極力病室からは離れていました。
そしてご飯の時間。
味のしないご飯を食べていきます。
鼻を封じられると本当に味覚がゼロになります。
でも少しでも早く回復したい。
栄養不足で鼻の中が綺麗に回復しないのは本当に嫌だ。
ということで、ガツガツ食べました。
味わえないという事に少しばかり食材や作ってくれた人達に
申し訳ない気持ちにもなりましたね。
さあ、ようやく苦しいだらけの一日がおしまいです!
・・・と、行かないのがこの手術当日のお話。
鼻呼吸が完全にできない状態でこれから「睡眠」しなければなりません。
そもそも鼻呼吸ができなくて寝られないから「手術」を受けたわけです。
今までは点鼻薬を使い無理矢理寝ていたので
いざ完全に封じられると・・・もはや絶望ですよ。
周りの入院患者さん達がすごいいびきをかいているのも全く気にならず
ひたすら息苦しさとの戦い。
最終的に睡眠薬も飲みましたが
ちょっと眠っては起きてを繰り返し
満足な睡眠は得る事ができませんでした。
疲れているはずなのですが
やはり「鼻呼吸ができない恐怖」に長年晒されてきた事もあり
この状況はまさに悪夢の一言。
予定表を見るとガーゼを抜けるのは二日後。
・・・心がどんどん折れていきます。
【入院三日目】
点滴を着け、鼻呼吸が封じられたまま起床です。
まだ外は暗いですが、長時間の睡眠は無理でした。
気を紛らわすため、また意味のない散歩が始まります。
鼻ガーゼのもうひとつの辛いところは
「飲み込む時」です。
ごくりと液体を飲むと、鼻から圧が逃げていかないので
のどがきゅんとなり、その後口から圧が抜けます。
これが地味に辛くて何かを飲むのが嫌になりました。
しかし嫌がらせのように涎が大量にでます。
手術後で熱があるせいなのか
風邪を引いた時のように鼻水と涎が止まりません。
定期的に涎を飲み込み、その度にのどが絞まる。
現在の自分は何重苦なのか、考えるのも嫌になります。
夕方の食事が終わると
約束通り点滴が外されました。
ついに腕がフリーな状態に!
もう散歩する時に点滴を引きずらなくていいのですから
こんなことでもすごく幸せな気持ちになれました。
点滴を付けて歩く時間は
どこか楽しく、少し気持ちも上がっていたのですが
やはり無いに越したことはありません。
両手が自由というのは本当に素晴らしい事です。
・・・それにしても大きな針は本当に痛かった。
夜の時間になりました。
もう寝られないのはわかっていたので
あらかじめ睡眠薬をいただきました。
この日は6時間くらい寝られたはずです。
少しだけ身体が、この異常事態に慣れてきたのかもしれません。
【入院四日目】
午後から院内でハワイアンダンスショーがありました。
ボランティアの奥様たちがアマチュアのダンスを30分ほど
披露していかれたのですがこれが・・・
・・・驚くべきことにかなり癒されました。
鼻呼吸ができない危機感からずっと神経が立っていたのでしょうね。
ゆるやかな音楽とダンスを見ているうちに
スッと苦しさが軽減されました。
きっと一緒に見ていた患者さん達もどこか癒されたでしょう。
体調が万全な時はアマチュアのダンスに興味を持つことはなかったですし
存在意義すらよくわからなかったのですが
今回の経験を経て、なんて有意義な活動をされているんだと感銘を受けました。
おばちゃんダンス集団・・・・・天使です。
【入院五日目】
ついに・・・この日が来ました。
鼻のガーゼが抜けます!
鼻呼吸ができます!
先生に呼び出されうきうきと診察室に伺うと
さっそくガーゼを抜きにかかります。
ピンセットでそっとガーゼの端をつまむと
ずるずるずるずるーーーー!
っと20cmほどの太いガーゼがずぼーっと抜けました。
「ながっ!?」と言うのが正直な感想です。
そりゃ一呼吸もできないはずですわね。
このガーゼはただ自分を苦しめていたわけではなく
鎮痛や抗生のためずっと自分の中に入っていたわけです。
そう思うとただの憎い存在とは考えられないのが逆に辛い。
三日ぶりの鼻呼吸・・・最高でございます。
ありえないほど空気が入ってきます!
・・・しかし、手術の傷口から血はどんどん出ますので
止血剤を何度か噴射されてから
鼻の出口に綿球を詰められてしまいます。
また鼻呼吸が苦しくなってしまいますが
ガーゼに比べたら全然マシでした。
綿球を入れた状態で、大体入院前と同じくらいの詰まり具合です。
かろうじて少量の空気が通っている状態ですね。
しかし驚くべきは・・・。
横になっても空気が通り続けている事です!
以前であれば横になって数秒で完全に空気は遮断され
点鼻薬を使うかどうか小一時間悩むところでした。
これだけでも手術してよかったと・・・。
あの地獄を越えた価値があったなと痛感するところです。
【入院五日目】
朝目覚めると綿球がひとつ取れてしまっていました。
あわてて詰め直しましたね。
しかしその後確認していくと
綿球は血と鼻水を受け止めるためにつけているだけで
外れてしまおうが別に構わないとのことです。
お昼に診察に呼ばれ伺うと
出血がないことを確認されてから、鼻に薬を噴射されました。
どうやら問題なく鼻の中は回復しているようです。
先生からは「なんなら明日退院されます?」と告げられます。
入院予定はあと二日。
早まるのならそれに越したことはない・・・のですが
やはり初の手術ですし、このあとどんな事態になるかわからないので
すぐにお医者さんに見て貰えるこの環境を手放すのは怖く
予定どおり一週間の入院で行く事にしました。
ナースコールぽちっでお医者さんが来てくれるのですからね。
すごい環境ですよ病院は。
もちろんむやみに呼ぶわけにはいかないです。
お医者さんがぜーぜー言いながらやってくるので
申し訳ない気持ちにもなりますしね。
ですが、将来の事を考えてここはもう一泊していきます。
そして食事制限が解禁されました!
もう何を飲んでもOK!
ずっと飲み物は水とお茶のみだったので
甘い飲み物に飢えていたのです。
本当はホットコーヒーが飲みたかったのですが、
カフェインの作用で出血してしまうかもしれないので
念のためアイスココアを飲むことにしました。
・・・・・・・うまい!あまい!
ちょっと薄味だったけど逆にいい!!
もう綿球もいらないということがわかったので
取り外して就寝することにしました。
空気は完全にとおっていて素晴らしいの一言。
仰向けに寝ようが左右どちらに寝ころぼうが鼻は通りっぱなし!
・・・奇跡です( ;∀;)
普通の鼻の人は手術しなくてもこの状態なわけですから
本当にうらやましいと思うのと同時に
手術をしてマジでよかったと思えました。
ただ難点もあって、常時詰まっていた右穴の奥が
かつてない空気を取り入れ始めたこともあり
乾燥して若干痛いです。
ネットで調べてみるとしばらくジェルを塗って対応する人もいるそうですが
明日先生に相談しようと思います。
それと鼻筋が押されているような違和感があります。
押されているというより身体のどこかに引っ張られているのかも?
もしかすると自分の鼻中隔湾曲症が悪化したのは
この引っ張る力が原因だったのかもしれません。
こちらも明日、先生に相談してみます。
【入院六日目】
鼻が押されたような感じに不安を煽られ
なかなか熟睡することができませんでした。
『もしかしたらこのまま鼻が潰れていくの?』
というこの手術を受ける人なら誰しもが抱く不安を
術後に感じ始めたのですから、なかなかに恐ろしい物です。
この日の診察で先生に伺ってみると
鼻を支える部分はしっかり残して施工したし
軟骨が減った分、体重を他の骨部分が感じていて違和感があるのでしょう・・と。
そのうち慣れますよ、との事でした。
今後も何度か通院していく中で、様子を見ていく必要のある案件ですね。
それから細かい問題点がいくつかありましたので
まとめて質問をしました。
Q.口内の一部に鋭い痛みがあるのですが。
A.全身麻酔の時に呼吸用の管を通しました、傷ついた可能性があります。
口内炎だと思われるのでじきに良くなります。
Q.のどの奥に、物を飲み込んだ際、鈍い痛みがあるのですが。
A.同様と思われます。
Q.今まで呼吸出来ていなかった鼻穴が、空気を直接吸うと乾燥して少し痛いのですが。
A.じきに慣れていくと思われますが、食塩水を鼻腔内に噴射する物が薬局で売っているのでそちらをお使いください。
なお血管収縮剤の含まれた点鼻薬は絶対に使わないでください。
Q.鼻かんでいいですか?
A.一週間後の診察時に判断させていただくので、それまで鼻はかまないでください。
こんな感じでした。
この時、鼻の中で融着しかかっている部分が少しだけあったので
器具で突いてはがしてもらったのですが地味に痛かったです。
その後ナースコールで痛み止めを貰いました。
入院中はすぐに薬がもらえるから本当にありがたいです。
入院生活は明日でラスト。
不安はできるだけ取り除いて退院したいものです。
【入院七日目】
・・・寝れる!
寝返りが打てる!
という感動に打ちひしがれながら起床です。
どんな態勢になっても鼻が通っているので
就寝時に寝返りがしやすく、いつもより身体が回復している気がします。
ただ、喉の痛みが強くなってきました。
手術の時に出来た傷が炎症したのですね。
あと鼻の奥におそらく血と鼻水で出来た固形物があって違和感があります。
穴に空気が入りすぎて乾燥し痛いというのも相変わらず。
満足な状態とは言えませんが
どう対処していけばいいかは見えていますし
当初の目的は果たされました。
空気の通る鼻、素晴らしいです!!
そしてめでたく退院!
荷物をまとめ、痛みどめの薬を貰い帰宅します。
お世話になった看護師さん達にお礼を言いたいところでしたが
みなさん常に忙しそうなので断念しました。
献身的な介護に心から感謝しています。
費用の方は「限度額認定証」を入院前に出している事もあり
手術から一週間分の入院費、入院中の薬や介護費用全て合わせて
税込8万7000円ほどでした。
ここに保険会社からの給付金が還付されますので
さらに安く手術が受けられると思います。
給付額はまだ申請中なので現時点ではわかりませんけどね。
【退院一日後】
口内炎が酷くなってきました。
急にしゃべる相手ができた事もあって、のどが痛くてしょうがないです。
痛み止めを飲み軽減していますが、それでも痛いです。
自然治癒を待つしかないのが辛いところですね・・。
こういう状態になる事もありえるので
しゃべらないと成立しないお仕事は注意しないといけません。
自分は相手先と会話ができず、苦労している最中です。
【退院二週間後】
口内炎は全て一週間ほどで治りました。
のどに出来たのは初めてだったので本当に治るのか不安でしたが
今や完全に元通りです。
鼻の中のカサブタは一週間おきに先生に除去してもらっています。
先日は特殊なペンチを使い、大物を取ってもらいました。
そのサイズなんと親指一本分ほど!
鼻の中のどこにそんなスペースがあったの・・と思えるほどのおおとりものでした。
さすがにそれだけの物が取り払われると、鼻の通りが一段とよくなりました。
元々空気が吸えていた「左の穴」は
腫れた粘膜がなくなり、回復も順調で非常に良い状態。
ずっと塞がっていた「右の穴」は
前述の巨大カサブタを取った事で
弱まった粘膜に空気が直接触れ始めて少し痛いです。
まあこれも時期に粘膜が慣れていくと思いますけどね。
手術から二週間過ぎましたが
非常に順調な回復を見せております。
いやー、一安心ですね。
あ、あと驚くべきことに
保険会社から給付金を貰ったのですが
その額なんと【24万円】なり!!
病院には正味10万円ほど医療費を払っていますが・・
まさか倍以上の額が貰えてしまうとは・・・
人生で初めて「保険に入っててよかったー」と思える瞬間でした。
【感想】
手術してよかったなーと改めて思っています。
思い切り空気を吸える贅沢、何物にも換え難いです。
鼻呼吸していると『え?こんなに吸ってしまっていいの?』と
恐縮をしてしまうほどたっぷり空気が吸えます!
しかし、ここまで読んでいただいた方には分かると思いますが
しんどい思いは何度もします。
死にはしないけど精神がめちゃめちゃ追い込まれます。
あれを軽い気持ちでオススメすることはできません。
数年後、数十年後どうなっているかもお伝えできません。
もし悩んでいる方は、自分の判断で手術するか否かしっかりご判断ください。
この記事が鼻呼吸で苦しむ方の一助になれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございましたm(__)m
貴方の鼻に幸あれ!!
紅唯まと
苦しい、寝れない、息できない。
そんなこんなで10年の時が流れ・・・。
遂に手術に踏み切りました!
鼻の軟骨を削り取って大丈夫なの?
鼻が陥没しないの?
手術ってお高いんじゃないの?
ナースは本当に天使なの?
この雑記では、軽い気持ちで入院し後悔した
エロ漫画家の苦悩をまとめてみました。
「鼻中隔湾曲症」のレポート記事は
探せばたくさんあるのですが、
エロ漫画家が語っているからこそ逆に信用できるという人も
いるんじゃないかなと思いこの記事を上げることにしました。
なんらエロ要素はありませんので
真面目に鼻呼吸ができなくて悩んでいる方。
もしくは紅唯まとが苦しむ様を見て
ニヤニヤしたいというドSな方に読んでいただければと思います。
〖続きを読む〗で一週間分のレポートが展開されます。
読まれない方には最後に一言・・・
地獄やったで。
【鼻中隔湾曲症とは】
鼻の両穴を仕切っている軟骨が
片側に大きく湾曲した状態を言います。
呼吸に使える穴がほぼひとつになります。
そのため片側の穴に負担がかかり、粘膜が腫れます。
これは【肥厚性鼻炎】と言います。
鼻中隔湾曲症の合併症のひとつですね。
【症状】
鼻の機能は体感20%ほどになっていました。
右の穴は閉塞して常時空気を通さず
左の穴も粘膜が腫れて息苦しい。
睡眠のために横になると粘膜が鼻を完全に塞ぎます。
市販の点鼻薬を使えば一時的には楽になりますが
副作用があり、鼻づまりはさらに深刻になってしまいます。
また作業中にも鼻が塞がり集中力を失います。
仕事にも趣味にも完全に打ち込むことができない
無呼吸状態になりやすいです。
【決心】
心を決めるまで時間がかかりましたが
自分の人生を長い目でみたとき、この状態は解消すべきと結論し
病院の門をたたきました。
半年間は粘膜の腫れを抑える薬を貰い様子を見ていましたが
僅かな改善しかなく、薬代も決して安くありませんでした。
なので先生にお願いし手術を受けさせていただくことにしました。
【慢心】
手術は全身麻酔で行う事にしました。
寝ている間に全部終わってしまうので、
目覚めた時には鼻呼吸が出来てあたりまえの自分に生まれ変わり
爽快な日常が待っているんだ~~~\(^o^)/
・・・などという舐めきった予想をしていましたが
現実は非情でした。
【装備品】
☆限度額認定証
☆給付金申請書
◎ノートPC
◎マスク
◎鼻セレブ
◎スマホ
◎アイマスク
◎インナーイヤホン
○コップ
○箸
○パジャマ
○タオル
○はみがき
○リンスINシャンプー
【入院一日目】
初めての入院生活スタートです!
入院期間は一週間。
四人部屋で過ごす事になりますが
5階の窓際ということで見晴らしは良いです。
ベッドに腰掛けると次々と先生が現れ質問されていきます。
「タバコは吸いますか?」「手術の経験は?」「アレルギーは?」などなど
全ての質問に対して「問題ありません」と答えられる自分は
これまで本当に恵まれた身体で生きてきたのだなと痛感します。
それと共に、これからついに手術を受けてしまうんだなと思うと
なぜか僅かばかり罪悪感を感じてしまいました。
けれど、この手術は今後の自分にとってとても重要な物。
「集中力の向上」、「睡眠障害の解消」という二大テーマがあるのですから
こんなところで立ち止まるわけにはいきません。
いくつかの書類にサインをし
ようやく一人になると今度は夕食が運ばれてきました。
見た目は質素な物でしたが、味はしっかりしていて美味しかったです。
なお、まともな食事はこれが最後でした。
【入院二日目】
午前0時から食べるのも飲むのも完全禁止。
手術に向けて胃をカラッポにします。
そんなに食べる方ではないのでそれほど苦ではありません。
今朝はまず全身麻酔のための点滴を取り付けます・・・が。
これがものすごく痛い・・。
全身麻酔用の針というのは太いので刺した瞬間から痛みが強く、
「いたーっ」と声を上げると同時に
「ぐ~っ」と絶食中の腹が鳴りました。
しかしこの針は手術が終われば細い物と交換できますし
手術中は全身麻酔で痛みも感じないですから。
一時の我慢ですね。
手術室に運ばれると数人の先生が同時進行で
手足を固定したりセンサーを付けたり。
そして「麻酔入れますねーちょっと痛いですよー」と言われると
点滴針がズキンと痛み出すと同時に意識が数秒で消えていきました。
目が覚めると・・・といっても朦朧としたままですが
手術室で先生たちが何かしら話しかけてきます。
「眠いの?眠いの?」と何度も聞かれます。
そりゃ眠いに決まってんでしょと思いつつ
「・・あい、ねむれつ・・・」
みたいな返事をした気がします。
今思えば、上手い質問ですよね。
麻酔効いてるんだから眠いに決まってんだろ!
という苛立ちからつい返事をしてしまいます。
そして口から何か取り出された気がしますが
ほとんど記憶にありませんが
あれは呼吸用の管だったのでしょう。
全身麻酔で眠ると自分で呼吸ができませんからね。
病室までベッドのまま運ばれます。
だんだん意識がはっきりしてくると
喉が渇いて仕方がない事に気がつき苦しくなりました。
しかし術後三時間は何かを飲むのは禁止と言われ
ここから渇き地獄がはじまります。
軽く湿った布で口の中を拭いてはくれるのですが
なにせ絶食から12時間以上経っている上に
手術にも3時間掛かっていました。
口の中はカラカラを通り越してカサカサ・・。
でも水は飲めずに水気を絞った布で拭かれるだけ。
この時間は本当に辛かったです。
ようやく時間がきて、水が飲めるようになると
水がおいしい・・・とはならず、飲むと気持ち悪さがありましたね。
やはり止められるのには理由があるのです。
これで一休みかと思ったら今度は点滴の針が痛い。
まだ手術用の大きな針を刺したままだったので
細い針に変えてもらいました。
しかし・・大きい針を抜く時も痛ければ
細い針を刺される時も痛い。
自分は血管が細いので上手く針を刺すのが難しいようです。
でも大きい針に比べればかなりマシな痛みになりました。
翌日の夕方には点滴自体を外せると聞いたのでひたすら我慢です。
次に股間からとんでもない違和感があったので布団をめくると
尿道にカテーテルが差さっていました。
先生がすぐに抜いてくれるのですが
ずるずる抜かれるとツーンとした痛みがありました。
尿意もあったのですぐにトイレで排尿もしましたが
これまたツーンと痛い。
辛い事の連続です。
これでようやく一段落か・・・なんて休まる事はありません。
これからが本番です。
「鼻呼吸」が「封印」されている事にじょじょに意識が行き始めます。
息苦しい・・・でもどうしようもない。
頭がどんどんパニック状態になっていきます。
酸素値を計測してもらうと正常なのですが
やはり生物としての本能なのでしょうね
「鼻呼吸ができてないぞ!なんとかしろ!!」と
身体も脳も訴えてきます。ひたすら自分を追い込んできます。
しかし鼻の中には太巻きガーゼがダブルで詰まっており
何をどうしようと鼻呼吸なんてできません。
ここからが・・・本当の地獄だ。
「鼻呼吸ができない・・」と意識するだけで苦しさが跳ね上がるので
どうにか気を紛らわす事に徹します。
院内を点滴を引きずりながらうろちょろし
何度もお茶を汲みに出歩き
何かを買うわけでもなく院内のコンビニに出入りする。
せめて病室にwifiがあれば気休めにスマホで映画でも見れたのですが
wifiはコンビニの時間制限のあるものだけでした。
病室には有料のテレビも着いてはいるのですが
昨今の魅力が低下したテレビを見たところで気が紛れることはないので
極力病室からは離れていました。
そしてご飯の時間。
味のしないご飯を食べていきます。
鼻を封じられると本当に味覚がゼロになります。
でも少しでも早く回復したい。
栄養不足で鼻の中が綺麗に回復しないのは本当に嫌だ。
ということで、ガツガツ食べました。
味わえないという事に少しばかり食材や作ってくれた人達に
申し訳ない気持ちにもなりましたね。
さあ、ようやく苦しいだらけの一日がおしまいです!
・・・と、行かないのがこの手術当日のお話。
鼻呼吸が完全にできない状態でこれから「睡眠」しなければなりません。
そもそも鼻呼吸ができなくて寝られないから「手術」を受けたわけです。
今までは点鼻薬を使い無理矢理寝ていたので
いざ完全に封じられると・・・もはや絶望ですよ。
周りの入院患者さん達がすごいいびきをかいているのも全く気にならず
ひたすら息苦しさとの戦い。
最終的に睡眠薬も飲みましたが
ちょっと眠っては起きてを繰り返し
満足な睡眠は得る事ができませんでした。
疲れているはずなのですが
やはり「鼻呼吸ができない恐怖」に長年晒されてきた事もあり
この状況はまさに悪夢の一言。
予定表を見るとガーゼを抜けるのは二日後。
・・・心がどんどん折れていきます。
【入院三日目】
点滴を着け、鼻呼吸が封じられたまま起床です。
まだ外は暗いですが、長時間の睡眠は無理でした。
気を紛らわすため、また意味のない散歩が始まります。
鼻ガーゼのもうひとつの辛いところは
「飲み込む時」です。
ごくりと液体を飲むと、鼻から圧が逃げていかないので
のどがきゅんとなり、その後口から圧が抜けます。
これが地味に辛くて何かを飲むのが嫌になりました。
しかし嫌がらせのように涎が大量にでます。
手術後で熱があるせいなのか
風邪を引いた時のように鼻水と涎が止まりません。
定期的に涎を飲み込み、その度にのどが絞まる。
現在の自分は何重苦なのか、考えるのも嫌になります。
夕方の食事が終わると
約束通り点滴が外されました。
ついに腕がフリーな状態に!
もう散歩する時に点滴を引きずらなくていいのですから
こんなことでもすごく幸せな気持ちになれました。
点滴を付けて歩く時間は
どこか楽しく、少し気持ちも上がっていたのですが
やはり無いに越したことはありません。
両手が自由というのは本当に素晴らしい事です。
・・・それにしても大きな針は本当に痛かった。
夜の時間になりました。
もう寝られないのはわかっていたので
あらかじめ睡眠薬をいただきました。
この日は6時間くらい寝られたはずです。
少しだけ身体が、この異常事態に慣れてきたのかもしれません。
【入院四日目】
午後から院内でハワイアンダンスショーがありました。
ボランティアの奥様たちがアマチュアのダンスを30分ほど
披露していかれたのですがこれが・・・
・・・驚くべきことにかなり癒されました。
鼻呼吸ができない危機感からずっと神経が立っていたのでしょうね。
ゆるやかな音楽とダンスを見ているうちに
スッと苦しさが軽減されました。
きっと一緒に見ていた患者さん達もどこか癒されたでしょう。
体調が万全な時はアマチュアのダンスに興味を持つことはなかったですし
存在意義すらよくわからなかったのですが
今回の経験を経て、なんて有意義な活動をされているんだと感銘を受けました。
おばちゃんダンス集団・・・・・天使です。
【入院五日目】
ついに・・・この日が来ました。
鼻のガーゼが抜けます!
鼻呼吸ができます!
先生に呼び出されうきうきと診察室に伺うと
さっそくガーゼを抜きにかかります。
ピンセットでそっとガーゼの端をつまむと
ずるずるずるずるーーーー!
っと20cmほどの太いガーゼがずぼーっと抜けました。
「ながっ!?」と言うのが正直な感想です。
そりゃ一呼吸もできないはずですわね。
このガーゼはただ自分を苦しめていたわけではなく
鎮痛や抗生のためずっと自分の中に入っていたわけです。
そう思うとただの憎い存在とは考えられないのが逆に辛い。
三日ぶりの鼻呼吸・・・最高でございます。
ありえないほど空気が入ってきます!
・・・しかし、手術の傷口から血はどんどん出ますので
止血剤を何度か噴射されてから
鼻の出口に綿球を詰められてしまいます。
また鼻呼吸が苦しくなってしまいますが
ガーゼに比べたら全然マシでした。
綿球を入れた状態で、大体入院前と同じくらいの詰まり具合です。
かろうじて少量の空気が通っている状態ですね。
しかし驚くべきは・・・。
横になっても空気が通り続けている事です!
以前であれば横になって数秒で完全に空気は遮断され
点鼻薬を使うかどうか小一時間悩むところでした。
これだけでも手術してよかったと・・・。
あの地獄を越えた価値があったなと痛感するところです。
【入院五日目】
朝目覚めると綿球がひとつ取れてしまっていました。
あわてて詰め直しましたね。
しかしその後確認していくと
綿球は血と鼻水を受け止めるためにつけているだけで
外れてしまおうが別に構わないとのことです。
お昼に診察に呼ばれ伺うと
出血がないことを確認されてから、鼻に薬を噴射されました。
どうやら問題なく鼻の中は回復しているようです。
先生からは「なんなら明日退院されます?」と告げられます。
入院予定はあと二日。
早まるのならそれに越したことはない・・・のですが
やはり初の手術ですし、このあとどんな事態になるかわからないので
すぐにお医者さんに見て貰えるこの環境を手放すのは怖く
予定どおり一週間の入院で行く事にしました。
ナースコールぽちっでお医者さんが来てくれるのですからね。
すごい環境ですよ病院は。
もちろんむやみに呼ぶわけにはいかないです。
お医者さんがぜーぜー言いながらやってくるので
申し訳ない気持ちにもなりますしね。
ですが、将来の事を考えてここはもう一泊していきます。
そして食事制限が解禁されました!
もう何を飲んでもOK!
ずっと飲み物は水とお茶のみだったので
甘い飲み物に飢えていたのです。
本当はホットコーヒーが飲みたかったのですが、
カフェインの作用で出血してしまうかもしれないので
念のためアイスココアを飲むことにしました。
・・・・・・・うまい!あまい!
ちょっと薄味だったけど逆にいい!!
もう綿球もいらないということがわかったので
取り外して就寝することにしました。
空気は完全にとおっていて素晴らしいの一言。
仰向けに寝ようが左右どちらに寝ころぼうが鼻は通りっぱなし!
・・・奇跡です( ;∀;)
普通の鼻の人は手術しなくてもこの状態なわけですから
本当にうらやましいと思うのと同時に
手術をしてマジでよかったと思えました。
ただ難点もあって、常時詰まっていた右穴の奥が
かつてない空気を取り入れ始めたこともあり
乾燥して若干痛いです。
ネットで調べてみるとしばらくジェルを塗って対応する人もいるそうですが
明日先生に相談しようと思います。
それと鼻筋が押されているような違和感があります。
押されているというより身体のどこかに引っ張られているのかも?
もしかすると自分の鼻中隔湾曲症が悪化したのは
この引っ張る力が原因だったのかもしれません。
こちらも明日、先生に相談してみます。
【入院六日目】
鼻が押されたような感じに不安を煽られ
なかなか熟睡することができませんでした。
『もしかしたらこのまま鼻が潰れていくの?』
というこの手術を受ける人なら誰しもが抱く不安を
術後に感じ始めたのですから、なかなかに恐ろしい物です。
この日の診察で先生に伺ってみると
鼻を支える部分はしっかり残して施工したし
軟骨が減った分、体重を他の骨部分が感じていて違和感があるのでしょう・・と。
そのうち慣れますよ、との事でした。
今後も何度か通院していく中で、様子を見ていく必要のある案件ですね。
それから細かい問題点がいくつかありましたので
まとめて質問をしました。
Q.口内の一部に鋭い痛みがあるのですが。
A.全身麻酔の時に呼吸用の管を通しました、傷ついた可能性があります。
口内炎だと思われるのでじきに良くなります。
Q.のどの奥に、物を飲み込んだ際、鈍い痛みがあるのですが。
A.同様と思われます。
Q.今まで呼吸出来ていなかった鼻穴が、空気を直接吸うと乾燥して少し痛いのですが。
A.じきに慣れていくと思われますが、食塩水を鼻腔内に噴射する物が薬局で売っているのでそちらをお使いください。
なお血管収縮剤の含まれた点鼻薬は絶対に使わないでください。
Q.鼻かんでいいですか?
A.一週間後の診察時に判断させていただくので、それまで鼻はかまないでください。
こんな感じでした。
この時、鼻の中で融着しかかっている部分が少しだけあったので
器具で突いてはがしてもらったのですが地味に痛かったです。
その後ナースコールで痛み止めを貰いました。
入院中はすぐに薬がもらえるから本当にありがたいです。
入院生活は明日でラスト。
不安はできるだけ取り除いて退院したいものです。
【入院七日目】
・・・寝れる!
寝返りが打てる!
という感動に打ちひしがれながら起床です。
どんな態勢になっても鼻が通っているので
就寝時に寝返りがしやすく、いつもより身体が回復している気がします。
ただ、喉の痛みが強くなってきました。
手術の時に出来た傷が炎症したのですね。
あと鼻の奥におそらく血と鼻水で出来た固形物があって違和感があります。
穴に空気が入りすぎて乾燥し痛いというのも相変わらず。
満足な状態とは言えませんが
どう対処していけばいいかは見えていますし
当初の目的は果たされました。
空気の通る鼻、素晴らしいです!!
そしてめでたく退院!
荷物をまとめ、痛みどめの薬を貰い帰宅します。
お世話になった看護師さん達にお礼を言いたいところでしたが
みなさん常に忙しそうなので断念しました。
献身的な介護に心から感謝しています。
費用の方は「限度額認定証」を入院前に出している事もあり
手術から一週間分の入院費、入院中の薬や介護費用全て合わせて
税込8万7000円ほどでした。
ここに保険会社からの給付金が還付されますので
さらに安く手術が受けられると思います。
給付額はまだ申請中なので現時点ではわかりませんけどね。
【退院一日後】
口内炎が酷くなってきました。
急にしゃべる相手ができた事もあって、のどが痛くてしょうがないです。
痛み止めを飲み軽減していますが、それでも痛いです。
自然治癒を待つしかないのが辛いところですね・・。
こういう状態になる事もありえるので
しゃべらないと成立しないお仕事は注意しないといけません。
自分は相手先と会話ができず、苦労している最中です。
【退院二週間後】
口内炎は全て一週間ほどで治りました。
のどに出来たのは初めてだったので本当に治るのか不安でしたが
今や完全に元通りです。
鼻の中のカサブタは一週間おきに先生に除去してもらっています。
先日は特殊なペンチを使い、大物を取ってもらいました。
そのサイズなんと親指一本分ほど!
鼻の中のどこにそんなスペースがあったの・・と思えるほどのおおとりものでした。
さすがにそれだけの物が取り払われると、鼻の通りが一段とよくなりました。
元々空気が吸えていた「左の穴」は
腫れた粘膜がなくなり、回復も順調で非常に良い状態。
ずっと塞がっていた「右の穴」は
前述の巨大カサブタを取った事で
弱まった粘膜に空気が直接触れ始めて少し痛いです。
まあこれも時期に粘膜が慣れていくと思いますけどね。
手術から二週間過ぎましたが
非常に順調な回復を見せております。
いやー、一安心ですね。
あ、あと驚くべきことに
保険会社から給付金を貰ったのですが
その額なんと【24万円】なり!!
病院には正味10万円ほど医療費を払っていますが・・
まさか倍以上の額が貰えてしまうとは・・・
人生で初めて「保険に入っててよかったー」と思える瞬間でした。
【感想】
手術してよかったなーと改めて思っています。
思い切り空気を吸える贅沢、何物にも換え難いです。
鼻呼吸していると『え?こんなに吸ってしまっていいの?』と
恐縮をしてしまうほどたっぷり空気が吸えます!
しかし、ここまで読んでいただいた方には分かると思いますが
しんどい思いは何度もします。
死にはしないけど精神がめちゃめちゃ追い込まれます。
あれを軽い気持ちでオススメすることはできません。
数年後、数十年後どうなっているかもお伝えできません。
もし悩んでいる方は、自分の判断で手術するか否かしっかりご判断ください。
この記事が鼻呼吸で苦しむ方の一助になれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございましたm(__)m
貴方の鼻に幸あれ!!
紅唯まと